円満退職には強い意思が必要

揺るがない気持ちを

退職の意思を伝える際は、やっぱりどうしても気まずさを感じてしまいます。退職に至った経緯は人によって違います。中には、今の職場に対する不満が主な理由の人もいるでしょう。しかし、そのような場合でも退職は自分が次のステージに進むために必要なことなのだと割り切ることが大切ですよ。それが結果的に自分にとっても今の職場にとっても円満退職につながります。今一度、自分の中にある退職あるいは転職への強い意思を確認しましょう。意思が固まっていなければ、引きとめられて気持ちが揺らぐかもしれません。それで退職を諦め、結局後悔することになっては意味がありませんよ。退職した後の夢やキャリアプランについてしっかり考え、揺るがない気持ちをキープし続けましょう。

これまで以上に丁寧に振る舞うこと

「どうせ最後だから」と、周囲に不満を漏らし上司の批判をして退職する人もいます。気の合う同僚なら表面的には同意してくれるかもしれません。しかし、心のどこかでは退職する人に対して不快な思いを抱きます。すると、退職者本人を取り巻く雰囲気が悪くなってしまいます。また、転職後もその不満を引きずって、転職先でも同じような不満を抱くことになるかもしれません。仮に今の職場に不満があったとしても、それは次のステージに進むための試練であり、学びの機会だったと割り切ることが大切ですよ。
重要なのは、今まで以上に丁寧に振る舞うことです。上司の対応や待遇が不満で退職する場合でも、わざわざ悪口を言う必要はありません。これまでお世話になった恩だけでなく、悪口が後々自分に返ってくる可能性があることも忘れないようにしましょうね。悪い噂は一気に広がってしまいます。悪口を言い触らしたことで退職した職場に迷惑がかかるだけでなく、自分自身の信用問題にも関わってきますよ。それは、今後のキャリアにとって非常に大きなデメリットです。看護業界は思っている以上に狭い世界です。多くのつながりで成り立っており、自分の知らぬ場所で知り合い同士がつながっている可能性も考えられます。今まで築いてきた関係を大切にする意味でも、悪口は絶対に避けてくださいね。むしろ、より深く人と繋がれるように意識して行動していきましょう。
大事なのは「立つ鳥跡を濁さず」の精神です。円満退職は転職先で自分をステップアップさせていくためにも大切なことです。退職する際はこれまで以上に気を引き締めながら、周囲への配慮を忘れないようにしましょうね。